STARK SHIRT
- スターク シャツ -
登山時のレイヤリングを視覚的に楽しむためにとりあえず憧れるもの。それは山シャツ(Nruc調べ)。
生地には上品なウール感を醸すCORDURA COMBAT WOOL
を採用。ウールの風合いをそのままに耐摩耗性を向上させた登山に相応しい素材です。その中でも176g/㎡の薄過ぎず厚過ぎず丁度良い肉感の生地を使用、より長い季節で快適に過ごせます。
襟も少し小ぶりに、且つ高さを出し過ぎないようパターンをとり、スタンドカラーにも負けず劣らずのスマートさを表現。ボタンはスナップボタンを採用し、脱ぎ着のストレスを軽減させました。
Nruc的な無駄ギミックとして、左腕部にサングラスを掛けられるグラスホルダーを設置。無駄に引っ掛けてアピールしてほしいNrucならではの遊び心です。
胸ポケットはなく、収納力はありませんが、その分スマートにシーンを選ばず着用が可能。
街に溶け込める山シャツ。山から街まで活躍する事間違いなしの一着です。
〜 ウール嫌いが選んだウール素材 〜
まず始めに言っておきたいのは、私はどちらかというとウールが苦手だ。
チクチク感が何よりも苦手で、汗を吸った時に発するウール臭も苦手。ウールには天然の消臭効果があると言われているが、そもそもの汗に反応したウール臭に敏感なのだ。調湿性に優れていることから体温の変化が激しい登山にはもってこいのスーパー天然素材なのに、いやはや困ったものである。
チクチク感が少ないとされる高級な19.5μの極細ウール糸を使用したカットソーも試した。ダメだった。内側をポリエステル糸、外側をウール糸で使い分けたハイブリッドウール類も試した。ダメだった。そして私は、夏山シーズンにWOOLモノを直で着る事を諦めた。ただ、秋冬になると少し条件は変わる。肌に触れる面積が一気に減るので、ある程度のWOOLモノが着れるようになる。もちろん荒いウール糸を使用したボタンシャツは首にあたるだけでも無理だ。今回使用した素材はウール53%と強靭なコーデュラ糸をミックスしたCORDURA COMBAT WOOL。ザラ付きはないがウールらしい上品な風合いを残している。首・手首のあたりはウールが苦手な私でも全く問題なし(半袖の上に着たらさすがに気にはなった)。ハイクで大量に汗をかいても、独特のウール臭は殆ど感じなかった。もちろんウール100%よりも乾きは劇的に早い。ガレージブランド界隈やU.L.ハイク圏で蔓延る”ウール最強説”。それに異を唱えられなかった世のウール苦手ハイカーにも安心して使ってもらえるのでないか。そう自信を持って送り出す”ウール嫌いが選んだウール素材”。もしかしたら誰も求めていないかもしれないが、春夏シーズンもそこに照準を当てて素材探しに励もう。